岡崎市の東公園の魅力を存分に、詳しく丁寧に解説するサイト『岡崎市東公園の魅力』

●●●建造物●●●

【世尊寺】

東公園内を歩いていると一角にお寺があります。
公園の中でちょっと不思議な感じがしますが、これが世尊寺です。
東天竺山世尊寺は通称釈迦堂といい、岡崎市出身の世界的地理学者である志賀重昴さんの
発願により建立されました。
志賀重昴さんが海外学術旅行の途中でよった、タイ、インド、セイロン、ミャンマーなどで
仏跡をまわって、仏像、仏画、仏石などを収集して帰国をしました。
これらのコレクションを岡崎市に寄付すると共に、祭殿建立の企画をしたとのことです。

【南北亭】

南北亭は原名を「四松庵」といい、岡崎市出身の世界的地理学者である志賀重昂氏が、世界
各地で収集された木や石等を用い、明治44年東京代々木の志賀重昴屋敷内に茶室を兼ねて
建てられたものです。
昭和4年に現在の地に移築し、南北亭と改名しました。
南北亭の建築材料はその名の如く、柱には南西諸島南大東島産のビンロー樹、天井には日露
樺太境界画定委員会本部所在地の「グロデコオ村」のトド松を使用し、その中央部には村名
を浮彫にした板がはめ込まれています。
また、床材には台湾産の大竹、壁砂には上部にサハラ砂漠、下部にエジプト砂漠の砂を用い
ているなど、素晴らしい建物です。

【等樹庵】

この茶室は天保2年(1831)に建てられたと言われており、茶道宗偏流の再興者として
知られる不蔵庵龍渓が設計した由緒あるものです。
昭和58年に寄付され、ここに移築されました。